親族の一人が尼になって修学院に入ったので、冬頃に
涙さへ振 りはへつつぞ思ひやる
嵐吹くらむ 冬の山里
(涙さえ降りつつひたぶるに思いやっています。嵐の吹いておりましょう冬の山里を)
返し
わけて問ふ心の程の見ゆるかな
木陰小暗き 夏の茂りを
(わけてもここを訪れてくださったお心のほども見えることです。木陰も小暗い夏の茂みを分けてもここを)
涙さへ
嵐吹くらむ
(涙さえ降りつつひたぶるに思いやっています。嵐の吹いておりましょう冬の山里を)
返し
わけて問ふ心の程の見ゆるかな
木陰小暗き
(わけてもここを訪れてくださったお心のほども見えることです。木陰も小暗い夏の茂みを分けてもここを)