釜飯屋の更級日記

(十八)花橘

 皐月の初め頃、軒端に近いたちばなが真っ白に散っているのを眺めて
 
  時ならず降る雪かとぞ眺めまし
   花橘の香らざりせば
 
(時ならぬ雪降りと眺めようかしら。橘が香ってこないのなら)
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