釜飯屋の更級日記

(三十三)帰京

 そこを出て京に帰ってゆくと、来た時には水ばかりと見えた田も皆刈られていた。
 
  苗代の水影ばかり見えし田の
   刈り果つるまで長居しにけり
 
(苗代の水影ばかりと見えていた田の、すっかり刈られるまで長居をしてしまった)
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