釜飯屋の更級日記

(三十六)名乗り

 継母は宮にいても、下っていたあの国の名で呼ばれていたけれど、別の人を通わして後もなおその名で呼ばれていることを聞いて、父が、今は合っていない由を言いにやろうということで
 
  朝倉や 今は雲居に聞くものを
   なほ木のまろが名乗りをやする
 
(今は禁中にいると聞いておりますものを、なお朝倉の丸太のような名を名乗らせているのですか)
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