(四十一)荻の枯れ葉 com 4年前 冬になって、雨が降り暮らしたある日の夜、雲を返す風が激しく吹いて、空が晴れ、月がはなはだ明るくなり、軒に近い荻がひどく風に吹かれて砕け惑うのがいたく悲しくて 秋をいかに思ひいづらむ 冬深み嵐に惑ふ荻の枯れ葉は (この秋をどんなふうに思い出しているのだろう。冬の深さの故に、嵐に惑うこの荻の枯れ葉は)