(八十)姨捨 com 4年前 おいたちなどは一つ所で朝夕に見ていたのに、こんな悲しいことの後は、所々になったりして誰を見ることも難しいけれど、至って暗い夜、六男坊のおいが来たので、珍しく思われて 月もいでで闇に暮れたる姨捨をばすてに 何とてこよひ訪ねきつらむ (月も出ないで闇と暮れている姨捨おばすて山に、どうしてこよいは訪ねてきたのでしょう) と言ってしまったのである。